SF小説の名手であり、「天地明察」「光圀伝」などの時代小説も手掛けるなど幅広い作風で知られている小説家、脚本家の冲方丁(うぶかたとう)さん。
その冲方さんの作品で、「剣樹抄」という小説があります。
2021年11月からテレビドラマも始まる予定のこの作品。
そもそも、「剣樹抄」とはなんと読むのでしょう。
時代小説である「剣樹抄」の登場人物で「錦氷ノ介」という人が出てきますが、こちらも一目見ただけでは何と読むのか分かりませんよね。
この記事では、「剣樹抄」「氷ノ介」の読み方、冲方丁の時代小説である「剣樹抄」はどんなストーリーなのかについて調査しています。
冲方丁の時代小説「剣樹抄」はどんなストーリー?
「剣樹抄」は、「けんじゅしょう」と読みます。
「剣樹抄」は、「オール讀物」という文芸雑誌で連載され、2019年7月10日に刊行された時代小説です。
子どもの頃、父を旗本奴に殺害された少年、六維了助(むい りょうすけ)。
無宿の少年であった六維了助は徳川光圀と出会います。
その頃幕府には、保護された子どもたちの中に特段の技能を持った者を集め、密偵として育てあげた「拾人衆」という隠密組織がありました。
その拾人衆の一員となった六維了助。
徳川光圀は拾人衆を率いて、日本最大級の火災である「明暦の大火」を引き起こした犯人を追いつめていく。というストーリーです。
「明暦の火災」に関わってくる「氷ノ介」とは?
「氷ノ介」は、「ひのすけ」と読みます。
この物語には、江戸時代に実際に起こった「明暦の大火」という大火事が出てきます。
3日間にわたって燃え続け、3万人~10万人もの死者を出したとされている明暦の大火。
火事の原因は諸説ありますが、剣樹抄の中では火付け犯によるものだと描かれています。
その火付け一味の首領がこの錦氷ノ介なのです。
氷ノ介は、神出鬼没の浪人であり、江戸の市中で辻斬り、強盗、火付けを行っている人物。
極悪人ではあるのですが、彼にも隠された過去があり・・・と、目が離せないストーリーとなっています。
「剣樹抄」BS時代劇としてドラマ化も!
2021年11月5日(金)から、BS時代劇「剣樹抄~光圀公と俺~」がスタートします。
ドラマは全8回となっており、毎週金曜日、夜8時~8時43分にBSプレミアムで放送されます。
脚本は、大河ドラマ「八重の桜」、「黒の女教師」、「ダメな私に恋してください」などの吉澤智子さん。
演出は、大河ドラマ「軍師官兵衛」、朝の連続テレビ小説「わろてんか」の本木一博さん、
大河ドラマ「麒麟がくる」、「精霊の守り人 最終章」などの一色隆司さんが務めるなど、スタッフの方も超豪華です。
BS時代劇「剣樹抄」気になるキャスティングは?
BS時代劇「剣樹抄~光圀公と俺~」のキャスティングはこちらになります。
徳川光圀役 山本耕史
「剣樹抄」は、水戸黄門で有名な徳川光圀の青年時代の物語です。
その徳川光圀の青年時代を演じるのは、大河ドラマ「新選組!」で土方歳三役を演じた山本耕史さん。
光圀は水戸徳川家の世子(世継ぎ)であり、父・徳川頼房に命じられ、幕府の隠密組織「拾人衆」を率いることになります。
泰役 松本穂香
水戸光圀の正室である泰役を演じるのは、朝の連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「この世界の片隅に」などに出演されている松本穂香さん。
泰姫は、関白左大臣、近衛信尋の娘で水戸家に嫁ぎます。
松本穂香さんは時代劇の経験はほとんどないとのことですが、聡明で、徳川光圀とも仲のいい夫婦であったとされる泰姫を可憐に演じます。
錦氷ノ介役 加藤シゲアキ
明暦の大火を起こした極悪人である錦氷ノ介を演じるのは、NEWSの加藤シゲアキさん。
江戸の市中で強盗や、辻斬り、火付けを行っている神出鬼没の浪人です。
女ものの羽織をかけて目立つ姿をした隻腕の剣士とのことで、どんな風に演じられるのか楽しみですね。
六維了助役 黒川想矢
六維了助は、四歳の時に父を斬り殺され、育ての親も明暦の大火で失ってしまう無宿者の少年。
了助は徳川光圀と出会い、自我流で磨いた木剣の腕を買われ、拾人衆に入ります。
子役としてドラマ「緊急取調室」や「きよしこ」に出演し、CМにもたくさん出ている黒川想矢さんが了助を演じます。
柳生義仙役 舘ひろし
柳生義仙は、僧侶でありながら寺に留まることなく諸国を巡っている剣豪。
泰姫に助けを求められ氷ノ介との戦いに力を貸します。
そんな柳生義仙役を演じるのは、あぶない刑事シリーズの舘ひろしさんです。
吽慶役 石坂浩二
徳川光圀が慕う仏師であり、実は氷ノ介の父親である吽慶。
悪の道に堕ちてしまった息子を自分の手で成敗するために生きています。
吽慶役は、ドラマ「白い巨塔」、「相棒」シリーズの石坂浩二さんが演じます。
まとめ 「剣樹抄」「氷ノ介」読み方は?冲方丁の時代小説はどんなストーリー?
この記事では、「剣樹抄」「氷ノ介」の読み方、冲方丁の時代小説である「剣樹抄」はどんなストーリーなのかについて紹介しました。
「派手なチャンバラ満載の痛快活劇」なので、映像化すればとても迫力のあるものになりそうです。
冲方丁さんの時代小説は、読みやすく、登場人物も魅力的に描かれていて面白いものばかりです。
この機会に、ぜひ原作も読んでみてはいかがでしょうか?
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